映像/動画
映像表現とモーショングラフィックス

Archive for 12月, 2010

ノルウェイの森 映像表現

金曜日, 12月 31st, 2010

ノルウェイの森を観ての感想は総じて皆いいことでしょう。

思春期の性に対する、若者の葛藤を如実にあらわし、
あの昭和の空気を見事に表現できている映画であった。

村上春樹という原作の素晴らしさはあるが、
松山ケンイチと菊地凛子の演技力もまた素晴らしいものがあった。
菊池凛乎が19歳には見えない…というところは若干あったが…。

二人で言い合っている草原のシーンは、観ているものを
別次元の空気においやることができていたし、
もう一人のお父さんを亡くした彼女の家は何て奥ゆかしい造りなんだろうと
心ときめいていました。ファッションも当時の空気を出すためのものだが、
現在の70年代ファッションとしても普通であろう。

Flashによる時間軸のある表現

金曜日, 12月 10th, 2010

Flashの再生が可能というdocomoのギャラクシーや3D機種の
宣伝特設サイトがあった。アメリカのコメディタッチで、ニュース番組に
いろんなコーナーがあって、おとぼけをして見ていても押しつけがましくない
バラエティー番組的なノリであった。

そこでFlashの扱いで美しい金髪女性がカメラのフラッシュと間違えて
いつまでも理解できないという感じのものがあった。

iPhoneでは基本的にFlashは使えない。
しかし、アンドロイド携帯ではフレキシブルに閲覧タッチができる。
iPhoneの独自性と独創性を逆手にとったUSPでおもしろかった。

映像も何でもそうだが、アーティスト性がないものであれば、
尚更、作家のタイムラインがないから新しさというのは常に重要。

映像というのはディレクションが非常に難しい。
情報量が多いというものもあるし、技術的にもやはりバジェット次第
ということにもなりかねない表現の範囲がどうしてもある。

素人のFlashアニメは今ほど活況を呈しているわけではないが、
蛙男商会のような面白いことができるのがFlashだ。

もともとは、Flashはアニメーションソフトであり、それにWEBを
組み込んだ形の進化を遂げたソフトとされ、AppleのFinalCutProも
元々はFlash生みの親のmacromediaが手がけてAppleが買い取ったものだ。

FlashによるWEBのインタラクティブ性をHTML5で超えることが
できるかはなかなか考え辛いが、Flashでしか表現できないようなこともある。
例えばインタラクティブ性を録画することやアクションスクリプトによる表現、
シェイプトゥイーンなどで作るアニメーションなど動画ということだけでも、
その価値は未だに時間軸扱いできるソフトとして奥深さはある。